オムツの話

お部屋を訪問して、Kさん(80歳、女性)と話をしていたら、
若い男子の介護さんがやってきた。
「お~い。Kちゃん、オムツを替えに来たよん」
と言うと、いきなりKさんのズボンを脱がせ始めた。
ころんと横に転がすと、器用にオムツをはずす。
そして、オムツのパッドだけ交換すると
また元のようにオムツのテープを張り付けズボンを穿かせた。
その間、ほんの数十秒。
「じゃあね~」
と友達にでも言うような調子で手を挙げて去って行った。

私はなんだかあっけにとられてしまった。
確かに決められたケアなんだろうけれど
日常茶飯事のことであって、特別なものはないのだろうけど。

若い男子に脱がされて、人前で下腹部をさらされるのは
苦痛ではないのか?恥ずかしいことではないのか?
もう慣れてしまって、何も感じないのか?

私はナースと言えども、病棟の経験がない。
オムツの交換だって、あまりしたことがない。
だからそう感じるのかな?

ケアマネになって、オムツの発注も請け負うことになった。
所属している市では、月に¥5000を限度額に支給している。
テープ止めのオムツ、リハビリパンツ、尿取りパッド・・
色んな種類があって、限度額内でどう組み合わせて行くか・・
「たくさんたまってしまって困ってる、止めてよ」
と言われ、とめたままにしておくと今度は不足してくる。

昨日は、オムツのことで半日つぶれてしまった。
吸収量、大きさなども念頭に置いて・・・
って、分からんよ!そんなこと。
現場で見たわけでもないのに~。

細かい数字と、込み入った書類の山・・
まるでパズルでも解いていくかのようなヘルパーの業務の組み換え。
ここの時間が空くから誰のケアに入り、誰のケアはここの枠にずらして・・

そんなことまでやらなきゃならんのか・・

以前の施設でケアマネをしていたときは
個々の家をひたすら訪問して、モニタリングをした。
市から依頼を受ければ、時間の隙間をみつけて要介護認定調査もした。
細かい書類たちやヘルパーの調整は社会福祉士さんたちがしてくれてた。
利用表やら、実績などという書類は事務さんたちが作ってくれてたし。

自動車に乗って、一日中動いていたような気がする。
たまには、気分転換でちょっと遠出してドライブしたり。

併設のデイサービスなどの送迎もしたっけ。
利用者さんと色んな話しをして楽しかったな~。

私は事務職より、やはり現場の人間なんだなあって思う。
この先、この仕事が続けていけるかと少し不安を感じたできごとだった。










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