自分史

職場で「ナラティブ」という委員会に所属している。
ナラティブとは、一人の人の物語という意であるとのこと。
患者、というひとくくりでなく、その人の歴史を知って
一人の患者として向き合うという活動である。

昨日、ナラティブ委員会に出席した。
看護師、介護士、理学療法士、栄養士、クラークなど
各部署から一人の患者をターゲットして
家族から写真の提供と取材を申し込む。
それをムーヴィーにしてベストナラティブを選考するのだ。
入賞すると、なかなかの優れモノがゲットできる。
空気清浄機、ディズニーチケット、商品券などなど。

その日は提出されたムーヴィーを上映した。
産まれてから今まで生きてきた過程と人柄など
音楽を交えながら、字幕で紹介する。
今はただの認知症老人であるが
昔は立派な仕事人だった、とか
政治家として地域に貢献した人物だった、とか
色んなエピソードが流れてくる。
昔は色んな思いをしたけれど、この年になったらお互いが大事になった。
本当に、家族思いの優しい人だったから、これからも大事にしていく。
など心温まる言葉で涙を誘う。

素人といえど、皆なかなかのプロデューサーだなあ。
パソコンなんて持ってないし、あまり使ったことがないと言うも
立派なムーヴィーを作ってるし、すごいなあ~って感心しちゃった。

そして、ナラティブ活動を推進している職場の上司たちにも感心した。
院長は自腹で色々出資しているのだろうな。
金もうけだけが全てではないよね。

忙しい業務の中で、オアシスに入り込んだような気分になった。
次は地域ラジオに出演が決まったそうだ。
ひゃ~、すごいな。

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