救急入り口から、ドクターが慌しく入ってきた。
誰か、急変だ!
慌てて、管内のモニターを見る。
先週からナースセンターに入っているBさんがそうらしい。

相談員とともに、駆けつける。
意識がない。無呼吸を繰り返している。
ドクターは、点滴を入れようとしているが
血管が細くて、見つからず。
思わず、介助に出る。
駆血して、血管を浮かせようとするが、出ない。
指でさがすとコリコリとする。
「これは動脈ですかね~」と質問すると
「どれどれ・・・そのようだね」
「じゃ、だめか~」
「ひろくん、やってみるかい?」
って、センセ~、そりゃないでしょ。

ソケイ(足の付け根)からカテーテルを入れることになった。
ナースたちは、慣れていないらしくあたふたとしている。
「落ち着いて。慌てないで」とドクターから注意された。
「消毒」・・・ついつい習慣で反応しちまった。
セッシ(ピンセット)をもち、イソジン綿球を清潔操作にて渡す。
カストからガーゼを出す。
「麻酔しますよ~」
「えっと、麻酔・・・は、キシロカイン・・」
手が震えているぜよ、ナースさん。
「生食はないかね?」
ふと見ると、処置台に100ミリリットルが乗っている。
「これでいいですか?」
と封をとり、傾けて針を入れやすいようにスタンバル。
ドクターはそこへ針を刺し、生食を吸う。

オペ室にも入った経験があるから、こんなのはお手の物。
てか、ナースなら当然の行為のはずなのだけど・・

カテ終了。
全身の状態も落ち着いた。

やれやれ・・・
ふと我に返ると、皆が私を見ている。
「さすが~、現役のナースは手際がいいわね~」
「すごいな~、ナースって」
「助かりました!今日は師長が不在なので困っていたの」

ええっ?そんなにすごいことなの?
逆にびっくりだよ・・・

その後、師長がやってきた。
「ひろさん、活躍してくれたんだってね。
ありがとね~。さすがだわ!」
と背中をバン!と叩かれた。
「ケアマネじゃなくて、ウチに欲しいわよ」
「いやいや、それは困る。ウチだって大事なケアマネだからね」
上司たちが、私を奪い合ってる!

え~っ。
こんな私でも必要としてくれているのね・・
超ウレシイ。
でも本当は、覚えも悪いし、仕事ができない劣等生なのにね。

給料は安いけど、職場の人たちは皆いい人ばかりなり。
私を大事にしてくれる。
その気持ちにこたえるよう、頑張らねば・・




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2011.03.19 / Top↑
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