越子のケースではないが
財産分与でもめている家族がいる。
80代・男性・K氏である。

当の本人は、認知なので何も知らない。
「ご飯を食べましょ。あ~んして。あ~んんん」
というと、大きな口をあけて幸せそうな顔をする。
お風呂に入りたがらないので、一緒に入るふりをすると
子供のように喜ぶと聞いた。

若いころは、大きな会社の役員を務めるサラリーマンだったらしい。
財産もそこそこに持っていたのだろう。
定年まで勤め上げ、妻と都内の高級マンションに住んでいた。
子供は3人。男子1人・女子2人。

70代後半になって、妻死亡。K氏は独居となった。
しばらくは平穏な生活をしていたようだが
ある日、長男が訪問すると部屋の中が
泥棒が入ったのかと思われるほど乱雑になったいたとか。

そこでK氏の認知症が発覚した。
長男は勤めをしながら、入院させ施設を探し
色々と動いていたらしい。

不要となったマンションは長男の独断で売却された。
そのお金はK氏の入院費などに使われているとのことだが
他の兄弟たちに相談をしなかったことが事の発端らしい。

長女・次女は立ちあがった。
一人占めするなと・・

この半年で激戦になった。
毎日のように長女・長男から電話が来る。
裁判まで話がいきわたり
クリニックに診断書を書いてほしいと依頼が来た。
しかも、長女・長男用に2枚。

それはできないから、御兄弟でよく話し合ってくださいとつっぱねた。
「そちらで裏工作をしているのではないか」
「長男の味方をする気なのか」
「弁護士を使って訴えてやる」
ひどい罵倒をしながら、延々と苦情を言って来る長女。

受け持ちである社会福祉士ベースのケアマネのTさんは
疲労困憊で心がモヤモヤすると言う。

血のつながった兄妹なのに、本当に情けないことである。
もう一生、修復することはできないだろう。
お互いに顔も見たくないと突っぱねている。
ケアマネが双方の橋渡し役になってしまった。

お金って、人の心を変えてしまうんだなあ。
骨肉の争いほど醜く、壮絶なものはない。
可愛さ余って・・・ということなのか・・?

ウチは財産がなくて兄妹が仲良しで良かったなあ。
私たちも財産はないから、子供たちは仲良しだろう。


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2011.07.15 / Top↑
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