人間、生きていくのに食事と排泄は欠かせない。
朝は排泄介助から始まり、食事・入浴・整容・処置・・と
一日が目まぐるしく展開していく。

食事の時間、居室から次々と搬送(?)されてくるジジババ様。
定位置につき、食事が配られていく。
普通食・粥・ミキサー食とさまざまである。
自立して食べている人もいるが、そうでない人もいる。

奈須子は介護リーダーの指示にて食事介助に入った。
Tバ~様は奈須子の顔をみたとたん、急に笑顔になった。
娘か孫と似ているのかもしれないなあ。
「う~、う~」と何か言いたげな表情をして見つめてくる。

スプーンをもっていくと口を開けた。
すかさず入れる。
もぐもぐもぐ・・・ごっくん。
「あら、上手だね~」と言うと笑った。
赤ちゃんみたいで超可愛い。

ふと周りを見ると、介護さんたちが動き回っている。
若男介護さんは一口介助すると、他の席へ向かう。
「ほら、ちゃんと目を開けて」
「口をあけてごらん、ちゃんと食べないとダメだよ」
といいながら、次々とスプーンで口の中に入れていく。
そんなにたくさん詰め込んでも大丈夫・・?
しかし、下膳の時間が迫っていて早く食べさせなくては間に合わない。

戦争のような食事が終了した。
汚れたエプロン・おしぼりを回収する。
床に落ちた残差物を掃いて掃除。

これが一日3回なのね~。
気が遠くなるような作業である。

特養ホームは病院と違って、医療の必要な人も少ない。
したがって、自立に近い人も多い。
トイレに至っては、年がら年中コールがなっている。

転倒させないように皆必死であるが
目の届かないところで事故は起きる。

夜勤帯でも転倒事故が起きた。
独歩で自立に近いバ様が居室で転倒した。
額にたんこぶ。鼻にサッカ傷。後頭部に切傷。
出血もあり、圧迫止血したとのことだが・・

左の足が痛いと言う。
動かすと「痛い!痛い!」と叫ぶ。
足先が外転している!

・・・ああ、なんてことだ。
大腿骨頚部骨折だ。
高齢者のほとんどは転ぶとここが折れてしまうんだわね~。

残念だけど、入院になってしまう。
年齢的には外科的(オペ)なことはせず、保存的療法になると思うけど。

早速、施設長(看護師)・施設ケアマネ・介護主任・各リーダーが集まり緊急会議を行う。
何が原因で何をすべきだったか。今後はどんな対策をするのか・・厳しく討論する。
それでも事故は起きてしまうんだね。

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2012.01.03 / Top↑
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