急変

季節がらのせいか、急変するジジババ様が増えている。
昨日は、なんと2人がご逝去された。

M子さんは数日前から、状態が良くなくて、ご家族が泊まり込んでいた。
だんだん血圧が下がっていき、尿が出なくなっていて覚悟はできていた。
なのに、I朗さんは本当に急変だった。
朝、様子がおかしいと連絡が入り駆けつけると、どんどん悪くなっている。
下顎呼吸になり、無呼吸になり・・・モニターがフラットになり・・・
越子はケアマネだけど、心マ(心臓マッサージ)を行う。
もう一人のナースがアンビューを操作し、連携プレーである。
ドクターが到着し、死亡時間を告げるまで、心臓を止めるわけにはいかん。

しかし、I朗さんは逝ってしまった・・・

葬儀の車を一日に2回も見送るなんて・・悲しいなあ・・
裏口からそっと送り出し、車が出発するのを頭を下げて送り出す。

誰であっても、いつであってもその瞬間は泣きそうになる。
人が亡くなるというのは本当に辛い。
なのに、死亡診断書を受け取ったり、葬儀の打ちあわせをしたり
退去の書類を書いてもらったりするのは、嫌だなあ・・・
嫌だけど、仕方ないなあ・・

そして、今夜は退社時間になってから急変の知らせが届いた。
誤嚥性肺炎で熱発・呼吸苦・レベル低下・・・
ケアマネでナースの越子は駆けつける。
ちょうど、医務室に到着したところで手伝う。

ゼイゼイという苦しそうな息遣い。
胸は湿性ラ音のゴロゴロ・ゼロゼロと音がする。
サクションで痰を吸引するものの、血中濃度は70%(正常は95%以上)
酸素を5リットル流す。
師長の指示で点滴に薬を詰め、バイタルを計り、ドクターに連絡する。
越子は奈須子に変身していた。

結果、なんとか一命をとどめたと思われる。
今頃、どうしているだろう。
ドクターは処置が早かったので、これ以上の悪化はないと言った。

ああ・・・良かったなあ。
大事な命だから、無下にしたくないから・・

だけど、誰でもいつかは訪れるその時。
越子で奈須子は、どう迎えたいのか、どうありたいのかと思う。

その瞬間は、やはり一番大切な人に見送ってほしい。

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コメント

天寿を全うすることは避けられない・・・出来ればあっさりと逝きたいものですね。
越子と奈須子は2つの命を持っているので、もしかして不老不死かも知れないね・・(笑)

魔女のように元気で若く、美しくなら不老不死がいいですな。
しかし、いつかは必ずヨボヨボに・・・(泣

季節の変わり目は、やはり多いのでしょうか?
あちこちにある葬儀場で、複数のお葬式があると
暑くなったからね、寒くなったからねって会話するもん。

亡くなるって寂しいですね。

妻のことを思い出しました。
いえ生前のこと、妻も40年の看護師生活
深夜にも呼び出しがあればそんな時は大抵が急変で、
数え切れない人を裏口から見送ってきたことでした。
だから、自分のことも知り尽くしていたのだと思います・・・
急変ではなく眠るように静かな最後でした。
 
ひろさん、お疲れ様です。

はるさん
季節の変わり目とか、盆や彼岸って多いらしいね。
8月はなんと8人もの方が逝ってしまいました・・・
なんだか誘われていくような気もしました・・
続くときは本当に続くもの・・

ottchさん
そうでしたか・・
奥様こそ、本物の看護師さんでしたね。
でも急変となると使命感で燃えてしまうのは
同じかなあと自負しておりますが・・
助かった時の嬉しさ、そして逆のときの残念さ・・
人間の命って本当に重いと感じる瞬間ですね。

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