再会

2月の身にしみるような寒い日のこと。
Sさんは、脳梗塞の後遺症で入院してしまった。
昔はその昔、市議会議員さんをしていたらしく
とても立派な方だったようだ。
今は、皆の癒し系ジジ様となっていた。

そのジジ様が近々退院するとの情報が入った。
ぜひとも、また再入居してほしい・・・

その一心で病院に会いにいった。
体調はどうなのだろう・・・
レベルは落ちてしまったかな・・
私のことが分かるかな・・

不安な気持ちでいっぱいだった。

某大学の医療センター、脳外科。
広いスペースを延々と歩く。
やっと辿り着いた。
「Sさん、どこだろう・・?」

ふと覗いた病室に、いたいた!
見慣れたSさんの顔が見えた!

「Sさん、ひろだよ」
「分かる?○○から会いにきたよ」
地名を言うと、反応した。
「うう~・・○○か・・。帰らないと・・」
目が開き、いつものSさんの口調がよみがえった。

あの元気なSさんの面影は薄いけれど
きっとまた元気なころに近い状態になれる。
今は鼻腔経管栄養(鼻から管を入れ、栄養を注入すること)
だけど、リハビリで食べられるようになれる。

絶対に、戻ってきてほしい。
願えば叶う。
強い気持ちで、帰途についた。

翌日、MSW(病院の相談員のこと)から電話が入る。
3月4日に主治医から退院の許可が下りたとのこと。
入居は可能かとの問い合わせ。

ちょうど3日にグループホームに入居が決まり
退去するジジ様がいるのである。


なんという偶然。
なんというタイミング。

Sさんを受け入れる体制は整った。
4日の11時に退院する。
輸送手段は「介護タクシー」
救急車で搬送されたSさんは
タクシーで帰ってくる。

楽しみだな。
Sさんは皆の人気者だから・・
心待ちしているババ様もいるし❤

嬉しい出来事だ~。
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コメント

No title

私も介護が必要になったら・・・
その時は出来ればひろさんがいる介護施設にいきたいなあ。
介護とリハビリの良し悪しで、予後回復は随分違うものね。
  
希望は「一人でも最後まで自宅で・・」って思うのは夢でしょうか。

No title

ottchさん
自宅で最期までって理想ですね。
でも今の時代、なかなかそうはいかないようです。
介護をする家族も制度も追いつかないみたいです。
でも病院で管につながれて苦しんで逝くのだけは
避けたい・・・そういう願いが多いのです。
できるだけ家に近い状態で暮らして欲しいというのが
私たちの願いなのだけど、現状は難しいです。
ジジババ様たちは、皆寂しがっているのですね。
結局は家族と一緒にいたい気持ちが強くて
私たちでは埋められないです。
でも少しでも愛してあげたいなあ~❤
ottchさんがいらしたら、ハグ&チュウしちゃいます♪

No title

義母は家で最後まで面倒みましたが
短期間だったので何とか私も頑張れました。
でも、長期だったら私が伸びていたでしょうね。
夜中眠れないし、ケアの他に病人用の食事の用意もあるし、
一人じゃ無理!

私もottchさんが入るなら隣の部屋にでもお願いします。
「怖い!」by ottch
 

No title

蘭子さん
介護は先が見えないだけに不安も大きいものです。
自宅での介護が難しいからと施設に入る方も多いです。
まだ家で暮らせると思われる方もいます。
「この先、家で暮らせなくなってからでは遅いから」といいます。
そのくせ、何かにつけてクレームを言うのですね・・・
自分にふりかかったストレスを、ここぞとばかりに
ぶつけてくるかのようなヒステリーぶりなんですわ。
まあ、一部の人だけですけど・・・

謝罪が仕事のようなもんです、アタシ。
でも、ちゃんと知識を持っていれば
正しい対応ができると思うのだけど
知識というものを、歩きながら落としてきているのでは
なかろうかと思うほど、忘れ去っている・・(泣

ottchさんと隣部屋にしておいて、
なんなら一部屋にベッドを二つ並べておきましょうか?
え・・?ベッドは一つでいいって?

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