かごしま一人旅 ~ボンビーの巻~ №1

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ある日、珍しく戦争に関わるテレビ番組をやっていた。
夫は「戦争ものなんて見たくない」
と言ってチャンネルを変えようとしたのだけど
「ちょっと見たいから、そのままにして」
とこれまた珍しくチャンネル権を奪ったのだった。
それが今回の旅にきっかけとなった。

    「知覧特攻平和祈念館」
第二次世界大戦末期、沖縄戦において
特攻という人類史上類のない作戦で
爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃した。
その特攻隊員の遺影、遺品などの関係資料を
展示してある。


初代館長である、板津忠正氏が40年かけて
全国をまわり集めたのだと言う。

鹿児島中央駅から路線バスで1時間20分。
何もない1本道をひたすら走る。
途中、峠を越した。
ここから何百人という若者が
命をかけて飛び立っていたのだな。
空を見上げると胸が痛くなった。
DSC_0307.jpg

まず、目に入ってきたのが戦闘機。
とても大きく感じた。DSC_0302.jpg

右に250kgの燃料、左に250kgの爆弾を抱えて
バランスを取りながら飛ぶのだと言う。

次に母の像。DSC_0301.jpg

遺品の手紙にも母の文字が書いてあった。
先に逝く不幸を許して欲しいという文面もあれば
自分は死ぬけど「大元気」でいてほしいという願い。
母が恋しい、母に会いたい、母は偉大だ。
まだ10代の少年だというのに、文章のしっかりしていること。
そしてなんという達筆なこと。

特攻隊員は三角舎というねぐらで待機していた。
出撃は前日に知らされたと言う。
最後の夜、隊員たちは愛する人に向けて
手紙を書いた。
10代は家族、特に母に向けるものが多かったが
20代の前半、結婚して子供がいる隊員は
妻子に書き連ねていた。
「自分は死んでも、魂はお前(妻)のもとへ行くよ。
だから泣いたり苦しんだりしてはいけない。
くれぐれも○○(子供の名前)を頼む」
書く方も辛かっただろうが、それを読んだ妻の心情は
いかばかりだったかと思うと・・・・
中には恋人に書かれていたのものがあった。
「君の幸せを心から願っている。
でも今は○○(恋人の名前)に会いたい、話したい、無性に」
こちらまで苦しくなってしまった。
戦闘機に乗ったら2時間後はあの世の人になる。
皆が寝静まった深夜、声を押し殺してすすり泣く者もいたそうな。

どんな気持ちであったのか。
国のため、家族のため、平和のため
自分の命と引き換えに祈ったのであろうか。
突っ込む瞬間、何を思ったのであろうか。
DSC_0300.jpg

前小泉純一郎首相が、遺品の手紙を見て
涙を流す姿を何かで見たことがある。
私は泣きはしなかったものの
万感の思いで張り裂けそうな気持ちであった。
DSC_0303.jpg

私はなぜここに来たかったのだろう?
ふと頭の中に浮かんだ文章を
そのまま館内に置いてあるノートに綴った。

「今日、ここに来られて良かった。
テレビでここを見てから、ずっと頭から離れなかった。
今は先祖様の墓参りをしたような穏やかで落ち着いた気分である。
なぜだろう?
もしかすると、ある特攻隊員が前世の私に関わる人だったのかもしれない。
家族なのか、友達か?恋人だったのかもしれない。
でも誰なのかは分からない。どの遺影をみてもピンとくる顔がないから。
もし、分かったとしたら先祖様のほうが困ってしまうだろう。
私がもっとのめり込んでしまうのを知っているからだと思う。
特攻隊員たちの冥福を祈るとともに、平和と幸福を感じた」

DSC_0306.jpg

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2015_02_01

Comments

 

おかえり(*^▽^*)
鹿児島一人旅のアップ楽しみにしていたよ🎶
またゆっくりお土産話聞かせてください(^_-)-☆
キム  URL   2015-02-01 19:33  

 

キムさん
行ってきたよ~。
かごしま一人旅のシリーズの始まりです♪
楽しみにしていてね~v-219
ひろ  URL   2015-02-02 09:35  

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