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怖い話

私、昔から俗に言う「霊感」というものがあるらしいのです。
そういうたぐいの話が苦手な方はお読みにならないでくださいね。
最近、某投稿誌に掲載された私の記事にちょっと反響があったので、ここに書いてみることにします。

医療系の仕事をしていると、人が死んでいく場面に遭遇することも少なくない。
目の前で心電図のモニターがフラットになり、すうっと筋肉が緩んでいくのはなんともあっけなくて、空しい気がする。

病棟での深夜勤務は夜の丑三つ時になると、実に色んな現象が起こるらしい。
やはり霊感があるという友人のナースA子は、患者さんに急変があるときは必ず、何かを見たり感じたりするのだとか。
たとえば、深夜ナースセンターの休憩室で仮眠をとっていると椅子がギイギイと音をたてたと思うと、ナースコールが鳴った。
急性期を脱して、病状が安定していた患者さんが急変し、そのまま帰らぬ人となったという。
夜中にラウンド(見回り)していると、白いふわふわしたものが視界をよぎっていく。
病院で亡くなった患者さんが成仏できずにさまよっていると彼女は言う。


私が遭遇した不思議な体験
①Oさん、当時40代男性。とても愉快な人で色んな話をしてくれた。
ある日、私が休暇をとって海外に旅行に行った時のこと。
夢枕にOさんが現れた。何も言わずに立っているので「どうかしたの?」と声をかけると悲しそうな顔をして、背中を向けて行ってしまった。
その後帰国し出勤すると、Oさんが亡くなっていたことを知った。
たどってみると、夢に出てきた日である。突然脳出血で倒れ、なすすべもなく逝ってしまったのだとか。
私のところにも別れの挨拶に来てくれたのだと思った。

②Fさん、当時50代の女性。慢性肝炎が徐々に進行していた。
腹水が日に日にたまり、妊婦のようなお腹をしている。
「また、ウエストが太くなっちゃったわ~」と明るく笑っていたが、本人が一番分かっていたのだろう。
「あたしゃ、あとどのくらい(生きられる)かねえ?」と、寂しげな顔をする時があった。
「さてねえ。神様しかご存じないからねえ」というと、「そりゃそうだ、あははは」とお腹を揺らして豪快に笑った。
間もなくして、肝性脳症に陥り、口から泡を飛ばして意識もない。
肝炎特有のきつい臭いがして、余命が短いことを物語っていた。
ある夜、Fさんが夢に出てきた。暗い夜道を一人でトボトボと歩いている。
いつも皆に囲まれて、楽しげにおしゃべりしている姿しか印象になかったので、意外だった。
そっと見送っていると、少し振りむいて「ありがとね」と言ったようだった。
ああ、今Fさんは天国に逝ったのだなあと思った。

③Kさん、30代女性。小さいころから慢性疾患で入退院を繰り返してきた。
青春のころには恋もしたけど、病気がネックとなって生涯独身を貫こうと諦めて生きてきたと言っていた。
でも本当は結婚して、子供を産みたかった・・子供は大好きと目に涙をいっぱいためた。
ある日、Kさんにそっくりな人に町で会った。そっくりさんのご主人はとても優しそうな人で二人で可愛い赤ちゃんをあやして、幸せそうだった。そういう場面に出会うと、心から嬉しくなる。

④Tさん、80代男性。いつもにこにこして温和なじいちゃんという印象だったが、実は、かなりの頑固者らしい。慢性気管支炎でいつも咳が出て、ものすごい量の痰だった。
ヘビースモーカーであり、スタッフ皆でタバコをやめるよう諭したのだが「これがなによりの楽しみだ」と頑として譲らなかった。
治療が終わると、いつも外来の同じ椅子に座って、ゆっくりとタバコをくゆらせていた。
Tさん亡きあと、夜になると暗がりの椅子にうっすらと座るTさんの姿を何度か見た。
きっと、病気から解放されて心行くまでタバコを楽しんでいるのだろうと思った。

そのほかにも、亡くなったはずの人がベッドに寝ているのが見えたり亡くなっていく人が色んな形でアピールしてきたりした。
(部屋のカーテンや家具をガタガタ揺らしたり、金縛りになり人が見えたり、歩きまわったりする)
特に怖くはなかったが、「いまのは誰だろう?」と合掌した。
皆、律儀だなあ。私のところまで来てくれるなんて。
心から冥福を祈っているからね。


最近の話であるが、ある年のお盆に墓参りをして、何も考えず何気なく携帯電話で写真を撮った。
その夜、首をしめつけられるような苦しい金縛りにあい真っ暗な部屋にフラッシュをたいたような光が見えて、パチパチと音がした。
そして、携帯電話を水に落として使えなくなってしまったのだ。
その日から、昼間でもウトウトしたとたん、衣擦れの音がして白い着物の女が近づいてきたり周りを男が歩きまわっているような足音がした。
きっと、霊たちが写真を撮ったことを怒っているに違いないと思った。
(あとからお墓を写真に撮ってはいけないと聞いた。)
一ヶ月後のお彼岸に「写真を撮ってごめんなさい」とお墓に手を合わせるとそれからはぱったりと、何も出なくなった。もう二度と写真を撮るまいと心に誓った。

そろそろまたお盆の時期ですね。地域によっては、今頃というところもあるようです。
皆でそろって墓参りをして、ご先祖様たちの供養をしましょう。

獄暑の中、少し涼しくなってもらえましたか?
私は、霊を呼んでしまったようで肩が重く痛いです。
南無阿弥陀仏・・・アーメン・・オンコロコロナントカフンダリソワカ・・
って、私は無宗教なんすけどね。








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Comment

NoTitle 

皆さん律儀で温かみのある霊さんたちですね・・・
普段菩薩様のような対応をされている那須野さんらしい逸話ですね。
墓参は大事ですね。
  • posted by のごま 
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  • 2010.07/22 10:48分 
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NoTitle 

気が弱いので今日の話題は怖くて読めません。
のごまさん、勝手に「ひろさん」を「那須野さん」にしないように!
(ボケナースなんてひどいと思います)

私も何回か摩訶不思議な体験をしています。
幻聴? でも、確かに祖父が私を呼んだのです。2回。
茶目っけのある人だったので、葬儀の時に私をからかって
呼んだのかも。
あと、怖くて書けないこともあるのよね。
  • posted by 蘭子 
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  • 2010.07/22 13:58分 
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NoTitle 

のごまさん。
そのへんのキモイおっさんでも、「患者さん」となると好きになれるのが私の特技です。のごまさんが患者さんになったら、誠意と愛情をこめて看護させていただきます。ただし、腕には注射ミスのアザだらけになるかもしれませんが・・・

蘭子さん。
ボケナースだなんて、本当にひどいですよねえv-12
夫は「オタンコ」がつくといって、ナースと認めていません・・v-406
世の中、医学・科学だけでは解明できない摩訶不思議なことがたくさんありますね。だから面白いってのもあるかも。
怖くて書けないことって、何?体重のこと?お腹の○○のこと?もしや・・あれのことかしら・・?うわ~っ、それは怖いや・・ってなんだ?
  • posted by ひろ 
  • URL 
  • 2010.07/22 17:51分 
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NoTitle 

ふとてるのがやだお化け・・
  • posted by のごま 
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  • 2010.07/23 07:57分 
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NoTitle 

なるほどv-218
  • posted by ひろ 
  • URL 
  • 2010.07/23 08:03分 
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NoTitle 

私は霊感が有りません。不思議な体験0、優しくないからかな(^^)
  • posted by sayo 
  • URL 
  • 2010.07/23 17:03分 
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NoTitle 

コメントが書けました。お騒がせしましたm(__)m
  • posted by sayo 
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  • 2010.07/23 18:20分 
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