今日の外来は比較的空いていた。
待合室も処置室も診察室も
人・人・人でごったがえすことも多い。
狭い空間をぶつからないように
譲り合って、人の間をくぐりぬけている。
なんでこんなに人気があるのかな?

Nさんというババ様が点滴をするためにやってきた。
口うるさくて、煙たがられているような存在である。
血管が細くてなかなか針が入らないし
何度も刺すと怒り出すし
一人でしゃべっている。
今日は私が担当になった。

「先日は、針が入らなくて指のほうに入れられて痛かったよ」
から始まり、誰それはうるさいとか、キツイ言い方をするとか
ブツブツ文句を言っている。
聞き流しながら、血管をさぐると・・・入った!
点滴の液がどんどん流れだした。
「あら、入った」と驚くNさん。

話すイントネーションが東北っぽいので
「Nさんは、生まれはどこ?」
と聞くと、山形だという。
義弟が山形出身で、遊びにいったこともあるので
山寺が・・・月山が・・尾花沢が・・
と話に花が咲いた。
「私は、3人姉妹でね。実家は時計やをしてたのよ。
でも、皆こっちに来ちゃったからもう実家はないの。
もう何十年も帰ってないなあ。親と姉妹は亡くなってしまい
夫は認知症で施設に入っているの。子供がいないもんで
今は私一人・・・」
と身の上話が始まった。
ちょうど患者が途切れて、時間が空いたので耳を傾ける。
手が痛い(血管痛)というので、タオルを湯でしぼって
痛いところに当ててやると、気持ちが良いと笑顔になった。

いつも困ったちゃんになるのは、寂しいからなんだね。
もっとちゃんと話を聞いて、少し優しくすれば
何も問題もない人なのだと思った。

マンションのエントランスにクリスマスツリーが登場した。
毎年同じものだけど、やはり気持ちが華やいでいいもんだ。
つりー
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2015.12.10 / Top↑
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